Fish Catalog
ダンゴオコゼ
Caracanthus maculatus
スポッテッドコーラルクロウチャー
■分類上の位置
カサゴ目ダンゴオコゼ科
■我が家での愛称と由来
かなりわけのわからない写真で申し訳ない。とにかく、探さないと見つからない、人前に出ない、いつもサンゴの根など日陰に隠れているので、生態写真がまともに撮れないのだ。なので、当然愛称も付かない。ダンゴオコゼ(そのまんま)とかダンゴとか呼ばれる。

■特徴:
最初僕は、魚の形態や本での解説などから、漠然と『キイロサンゴハゼと同じような生態なのだろう』と思い込んでいた。ハナヤサイサンゴが好きだというから、わざわざ購入した。そして満を持して水槽に放流・・・あっというまに見えなくなり、その後数日行方不明だった。そのうち餌を食べるような気配があったり、どうやら居心地の良い場所を見つけたようで、そこに定住するようになって、ようやく安否がわかるようになった。
2007/9/14追記
当初全然出てこなかったダンゴオコゼも、飼育半年ともなると相当慣れてきて、最近では不恰好な泳ぎをしながら流れてくるブラインシュリンプに飛びつくくらいになった。大きさはいまだに全然変わらないが、せっせと餌をとる姿はなかなか愛らしい。
■飼育上のウンチク
ロクに姿を見せないので、ウンチクもへったくれもないのだが、いくつかわかった点を述べておきます。
@ダンゴオコゼは水流が嫌い。それもそうだ、こんなに平べったい体型では、横殴りの水流を受けたらたちまち吹っ飛んでしまう。
Aダンゴオコゼは光が嫌い。サンゴの根元や枝の奥などにいつも隠れている。
Bダンゴオコゼはトロそうに見えて案外俊敏に動く。冷凍ブラインを与えると、しゅばばっと飛び出しては食べている。さすが捕食者といえようか。
Cダンゴオコゼの胸鰭や腹鰭は、サンゴの隙間などに自分を固定するのに適応している。水槽に移すとき、プラケースの隅にくっついてなかなかはなれない。

【2008/01/29追記】
重要な追記。ダンゴオコゼを飼育する上で、最重要課題は、水槽に入れた彼らが、いったいどこにすみかを定めたかを見極めることだ。何故かというと、彼らは決して積極的に餌をとりにふらふらと出てきたりしない。半年飼育してかなり慣れた状態でも、ひとたび脅かされてしまうと、もう出てこなくなる。そのため、どうしても彼らの居場所のすぐそばに餌を入れてやらないと食べられず、餓死する。
半年飼育したダンゴオコゼ3号が結局いなくなってしまったのは、水槽の掃除をラフにやったことが直接の原因になっている。新システムでは、実にラッキーなことに最初に入れて消滅したダンゴオコゼ4号と、あとから入れた大型のダンゴオコゼ5号がたまたま同じサンゴを「居心地良し」と思ったからである。 5号に餌をやったつもりが、4号もそのおこぼれに預かり、僕の眼に留まることになったのだ。
彼らがこのサンゴに留まる限りは飢えさせることはないが、これにこりて不用意に水槽に手を入れることは極力さけなければならないと思い知った次第である。

上段: ありし日のダンゴオコゼ3号
下段: 水槽中央のサンゴの枝に居ついたダンゴオコゼ5号
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