Fish Catalog | |
ゴールデンエンゼル Centropyge aurantia |
■分類上の位置 スズキ目スズキ亜目キンチャクダイ科ホラカントゥス亜科 アブラヤッコ(ケントロピゲ)属ケントロビゲ亜属 |
■我が家での愛称と由来 「ゴル君」と名づけられた初代は、SPS水槽でしまじろうにドツかれまくったあと、別水槽に移動したものの、結局そのままハンストしてほとんどライブロックの洞窟から出ることなく、餓死させてしまった。合掌・・・その直後、凝りもせずに二代目を2日後に連れ帰った。前回に懲りて、少々大きめでショップで何か食べてるヤツということで、彼の名は『キンゾー』と呼ぶ。その後、愚かにも水換えでPHショックを起こし、せっかく餌付いた直後に昇天。現在は『キンゾー2号』が90cm水槽のドンである。 |
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■特徴: ゴールデンエンゼルは、めったにダイバーに発見されない幻の魚なのだそうな。命名者のランドール博士すら、地元の漁師がとってきた本種をみて「こんな魚がいるのか!」と言いつつチャッカリ命名したとか。その昔大学の講義で、漁具とか魚網は海中で目立たないように赤茶色に着色すると聞いたことがあるが、本種の体色がまさにその「海中で発見し難い色彩」であるため、百戦錬磨のランドール博士にも見つからなかったのではないか、と想像してたりする。 体型は丸っこくてアブラヤッコ属だなあ、という感じがするし、小さなくちばしはサンゴ食かカイメン食、いずれにせよ餌付けに苦労しそうな予感を感じさせる。実際餌付けはかなり難しいほうだろう。水槽に入れたが最後、ぜんぜん出てこないということもしばしば。ヤッコの中でも臆病の代名詞のような種である。 |
■飼育上のウンチク 初代ゴル君は結局、隔離水槽の中でハンストして餓死してしまった。先住者のシマヤッコに追い回されたせいだ。この際サンゴでも何でも食べてくれよと思うが、この感じはシマヤッコ同様、SPSは眼中になく、もっぱらオオバナなどのLPSの共肉表面のワックスを齧りとって食べるタイプだと想像する。 そういうわけなので、この魚を飼育する第一の関門は餌付けだ。多くの店ではSUREを使っているようだが、最初は落ちたものからついばむようなので、隔離ケースで餌付けをするのも有効だと思われるが、その場合でもスターターフィッシュとしてよく餌付いたハナダイなどと同居させると良いと見た。それとガーリックエリクサーも非常に有効である。注意するべきは、この手のエンゼルフィッシュにしては見た目でやせていることがわかりにくい。まだ十分背肉がある、と思っていたら急に餓死したりするので要注意。 もうひとつの関門はリムフォスティシス病だ。たまたまだろう、とか「お前の水槽の水質の問題だ」といわれればそれまでだが、異なる2つのショップから持ち帰ったゴールデンエンゼルが立て続けにリムフォを発症した。リムフォは細菌症で、致命的ではないといわれているが、悪化すると感染部位が変形したり、口吻などに発症すると餌が取れなくなって餓死したりするが、早期対処で回復できる。エルバージュなどが効くといわれているが、僕は2度ともまったく薬を使わずに、水槽の比重を低めキープするだけで回復できた。正確に比重を測定すること、1.022程度を長期間キープすることがポイントだ。 |
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【5/19追記】 二代目キンゾーは店でシュアを食べていたにも関わらず、ぜんぜん食べなくなってしまった。しかし今日あたりはしょっちゅう隠れ家を出てライブロックを突いている。アサリも少しは食べたが、どうやらライブロック上のほうがオイシイものがあるらしい。 [8/4追記] 三代目キンゾー2号は、入荷して日が浅いのにショップでシュアーを食べていた。現在はメガバイトを非常に良く食べる。同じ種類とは思えないほど頻繁に出てくるし、うれしい。しかしリムフォっぽい症状が出ているのが心配だ。 [11/6追記] 四代目キンゾーはとてもちび。そしてまたもリムフォ。水槽全体の比重を1.023以下にすることで自然治癒する。今回は前回より餌付けに苦労したが、じっくり構えてスタートフィッシュ(アサヒハナゴイ)とともに隔離することで何とか成功した。もう二度と失敗しないぞ! |