Fish Catalog
イトヒキテンジクダイ
Apogon leptacanthus
■分類上の位置
スズキ亜目テンジクダイ科テンジクダイ属
■我が家での愛称と由来
8年ほど前に、カミサンに「アジ」と名付けられた。

■特徴:
群れを作るApogonの一種であり、美しい種類のひとつだと「言われている」。なんで飼育しているのに伝聞情報かというと、これまでにこの種を飼育して、ショップで見たあの美しさを再現できたことが一度もないからである。実はこの種は、ひときわ大きい目の周囲にボワッと濃いブルーの色を出し、それがまるで染み渡るかのように輝く、本当は大変に美しい種族なのだ。それが、なぜが自分の水槽では「アジ」そっくりの活魚水槽と化してしまう!なぜだぁ!
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■飼育上のウンチク
テンジクダイはガタイの割りに口が大きいので餌に困ることはない。今も四六時中「ランボー」ことレンテンのアホたれにドツかれながらも餌は食べている。臆病なので、驚かすと集団になって縮こまるが、それはそれとして餌を見逃すことはない。しかし、この魚の魅力を引き出すにはどういうライティングが必要なのか?今度こそはそれを何としても解明したいものだ。唯一の不安は、実はライティングではなくて状態のせいだ、としたらどうしよう。他の魚の圧迫に怯えずにすむ環境を作らない限りだめだとすると、非常に混泳が困難な魚だということになってしまうなぁ。。。

その後アホタレレンテンが90cmコミュニティに引越して、今では彼らに悪さをするものはいない。そのせいか、すっかり落ち着いた感じで、最近は本来の美しさを見せてくれている。60cm水槽にしては大柄なのであるが、そもそもあまり動かないで水槽中層でホバリングしているため、狭さをまったく感じさせない。同じようなタイプに、A.カウデルニィなどがいるが、上下にひれが伸びない分、小型水槽でも大丈夫、と言えるかも。

2007/12/12追記
紆余曲折あったが、結局いまはイトヒキテンジクダイたちは90cm水槽の住人として、岩場の間に作ったラグーンの水路風の環境の中で生きている。まあやっぱし、狭い水槽よりは十分なスペースがあるほうがいいわなあ。自分より小さい魚だからといって、それを追いかけるようなことは決してしないので、リーフタンクの友としてはある意味理想的であろう。昔ならデバスズメの占めるポジションかもしれぬ。
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