Fish Catalog
シコンハタタテハゼ
Nemateleotris helfrichi (Randall&Allen, 1973)
パープルファイヤーゴビー
■分類上の位置
スズキ目ハゼ亜目クロユリハゼ科ハタタテハゼ属
■我が家での愛称と由来
ダートゴビーの類は、我が家では10年くらい前から「ハタ坊」である。このハタ坊はすこぶる美人だったが、美人短命のたとえのとおり、半年で行方不明になった。現在2代目がペアでサブ水槽にいる。まだ若く可愛らしいが、今度は強烈な光のしたではかわいそう、ということでサブ水槽の住人となった。おかげでピンク色の頭が維持されており、ピンクあたまと呼ばれることが多い。細菌では、それもなまってきて、もっぱらピンキーと呼んでいる。
■特徴:
ハタタテハゼ属はリーフタンクの花形だが、中でもこの種は人気が高い上に、性質の強さの点でもハタタテハゼよりは強く、アケボノハゼほどは猛々しくないので非常に良い。怖がって逃げ隠れすることさえなければ餌付きも良い。
うちのハタ坊は既に成魚でやってきて半年元気だった。2度目の白点病禍にもココスとともに生き延びたツワモノだったが、光が強すぎたのか徐々に色落ちし、さきごろ消息不明になった。自然界でどれだけ生きるのかわからないが、タイプ的にそう何年も生きる種とは思われないので、宿命だったのかなあ、と思っている。できればペアで飼ってやりたかったものだ。そういうことなので、2代目はペアにこだわり、まだ若い2匹に来てもらった。

■飼育上のウンチク
まず、水槽に入れるまでの扱いには慎重を期す必要がある。ダートゴビーは飛び出しの名人だ。そして、ダメージを受けた状態で水槽に入れると、そのまま隠れて出てこないで消息不明になりがちである。
ハタタテハゼとは違って、基本隠れることはなく普段から水槽の中層あたりをホバリングしており、人工餌でもブラインシュリンプでも「いただきまーす」と寄ってくる。
あとは一般にハゼは白点病に強いような気がする。(強いといっても感染の順が遅い、というくらいであるが)前回も殺菌灯の導入が間に合って、自然回復した。体力と耐性のある種では、ヘタな薬浴などより殺菌灯などで環境改善を試みたほうがいい、というのを思い知ったきっかけでもある。
それと、先代がメイン水槽の強烈な光を浴びて、ピンク頭がはげちゃびんになってしまったのが不憫だったので、あまり強い光の水槽には不適、と考えている。
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