えー、いわゆるその、これがメインタンクです。

イメージはですね、ラグーン(珊瑚礁の真ん中にできる礁湖)の端の造礁サンゴの森の切れ目から外洋を除く場所ということで、SPSの林を作って、背後から強めの水流が間歇的に流れ込んでくる感じです。奥に好日性のSPS、手前にちょっと緩やかな流れを好むウミアザミなんぞをあしらってみました。なのでライブロックの後は常にどちらかから強い水流が流れているわけですが、アホのヒレナガハギはよせばいいのに必死で流されまいとしながら背後のガラスの苔を食べにいきます。魚種的にはちょっとアンマッチですが、どうしても深場の魚な好きなもんで、妥協しました。

基本的に、このタンクは「ベルリン式」の思想で作られています。ライブロックの下には友人A氏制作のアクリル製ステイが入っていて、水流が通過可能な状態です。ライブサンドはマガギガイやオトメハゼによって四六時中攪拌され、以前からずっと嫌気的な環境は生ぜず、デトリタスもそれほど蓄積しないで綺麗な状況でした。現在もそれは続いていると思います。ライブロックは容積の30%くらいにしてあり、まんべんなく水流が表面のバイオフィルムを洗う構造です。

苔が生えすぎたのは計算違いでしたが、どうもライブロック表面の苔が光合成によって酸素を生じるために、水流が直接当たらなくてもかなり好気的な雰囲気です。それでも、覆いすぎるとやはり悪影響があるだろう、ということで時々掃除はせざるを得ません。
まあリーフアクアリウムにおいては、『強い水流は七難隠す』という感じで、弛まない水流の恩恵で維持されている水槽です。

ところでサンゴの成長には、光やカルシウムもさることながら、この水流がかなり重要だという印象を受けます。もともとサンゴの表面のガス交換のために水流が重要だとは知っていましたが、強すぎてもいけない、弱すぎてもいけないという感じで、直接水流があたってしまう部分は白化しやすいようです。そういう意味でもレイアウトの背後で強い水流を起こし、サンゴには間接的な流れが当たるとい構造は大成功だったと思います。おかげで成長するミドリイシはガンガン伸びており、数ヶ月もすればサンゴ同士の衝突は避けられないでしょう。。。

  収容魚種

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